お疲れ様です!!!
株式会社ビッグハンドマネジメントの杉本です。
今日は、【現実に働きかけ、現実を変えていく力】についてお話しします。
「人間力」という言葉がありますね。
私は、この言葉を、「人間として幸せに生きていくための基礎的な力」という意味で使っています。
その意味での「人間力」には、いくつかの要素があるのですが、
今回は、その要素の中から、
「現実に働きかけ、現実を変えていく力」
についてお話ししたいと思います。
まずは、専業主婦のB子さんの例で考えてみましょう。
B子さんは、2人の子どもの子育てをしながら家事もすべて完璧にこなしていたため、
自分の時間をほとんど持つことができずストレスをため込み、
鬱(うつ)っぽくなっていました。
彼女は、新婚当初に夫から「家事はすべて君にやってほしい」と言われ、
それ以来家事はすべてB子さんがやってきたのです。
本音としては、「夫に家事を分担してほしい」という気持ちを持っていたのですが、
それを夫に言い出すことができませんでした。
ある本を読んだときに、「他人を変えることはできない。自分を変えることに意識を向けよ。」
と書いてあり、その言葉を読んだときにB子さんは次のように考えたのです。
・夫にいろいろ要求するのは、夫を変えようとする行為だから、それはきっとよくないこと
だって他人を変えることはできないのだから。
・夫に『家事を分担してほしい』って言うのは、やめておこう。
・私がもっといい妻になれば、夫は私のことを認め、私を助けてくれる。
・私がもっと人間性を高めたら、夫は私をサポートしてくれるようになる。
そんなふうに考えて、
彼女は、夫にリクエスト(要求)をしたり、相談したりすることをずっと避けてきたのでした。
しかし、現実的に考えるなら、夫に直接リクエストしたり相談したりしなければ、
夫にB子さんの気持ちは伝わらないですよね。
私の考えでは、「他人を変えることはできない」という言葉は、「相手に対して何も要求するべきではない」といったことを指しているわけではないと思います。
「他人を変えることはできない」という言葉は、
「相手を強引に変えることはできない」とか、「自分の思いどおりに相手をコントロールすることはできない」といったことを指しているのだと思うのです。
つまり、
【相手を批判する】
【相手に文句を言う】
【相手に強引に要求する】
といったような、
相手をコントロールしようとするやり方では、一時的にはうまくいったかに見える場合もあるが、長期的に見れば逆効果になるということだと思います。
一方、B子さんが、「家事をすべて私がやるのは、負担が大きいのよ」と、自分の気持ちを率直に夫に伝えたうえで、
「だからあなたも家事を分担してほしい」と夫に率直にリクエストし、
そしてそのうで、夫の考えや気持ちにも耳を傾けるとしたら、これは決して夫を一方的にコントロールしようとしているわけではありませんし、むしろ、とても主体的な行為ですよね。
たとえば夫が、「俺も仕事がすごくハードで、家に帰ってきたときにはヘトヘトになっているから、家事を分担するのは負担だよ。」
と言ってきた場合、
「あなたも疲れていて、家事を分担するのは負担なのね。あなたに過剰な負担をしてほしいとは思わないよ。だけど私も家事をすべて引き受けるのは負担なの。どうすればお互いが過剰な負担を引き受けなくてすむか、お互いが満足できる解決策を考えようよ。」
という感じで話し合いに持っていくとしたら、
これは、自分の気持ちも相手の気持ちも共に大切にしたうえで、
建設的な解決策を目指しているわけですから、極めて主体的な行為だと思うのです。
そして、そういった建設的なコミュニケーションを取れるようになるためには、
自己受容にしっかり取り組みながら、コミュニケーションの訓練をしていくことが
有効です。
『B子さんがもっと人間性を高め、もっといい妻になりさえすれば、夫はB子さんの大変さを察してくれて、B子さんを助けてくれる』
とB子さんが自分自身に言い聞かせることで、夫と向き合うことから逃げていたのですね。
そして、そのことによって、自分の人間性を高める機会をも逃がしていたのだと思います。
深い自己洞察ですね。
B子さんは「目の前の夫とコミュニケーションを取る」という現実的な課題から目をそむけていたのです。
「目の前の現実的な課題」に対して、「自分ができることは何か」を考え、行動する。
これこそが
「現実に働きかけ、現実を変えていく力」であり、「人間力」の大切な要素の一つなのです。
ここで、もう一つお話しします。
次はよくある経営者様の思考で例えてみましょう。
あなたの周りにもこのような方が1人はいらっしゃるのではないでしょうか?
会社経営をされていた経営者様は、なんとか家族を養うだけの収入は得ておられたものの、
クライアント数が伸び悩んでいて、希望するだけの収入を得ることができず、
「今後10年、20年と、やっていけるのだろうか」という不安を持っておられました。
実際、年によって収入が不安定で、前年から収入がかなりダウンするということも起きていました。
経営者様は、「自分の人間性を高めて、魅力的な経営者になりさえすれば、クライアントも収入も自然に増え続ける」
と自分に言い聞かせ、
自らの人間性を高めようと、自己啓発書を読むことに時間とお金をかけておられました。
一方、目の前の現実的な課題、つまり、クライアントを増やすためのマーケティングやブランディングに、
まったく取り組んでおられなかったのです。
当初、経営者様はこういった考えでした。
・自分のことを売り込んだり、自分のサービスをアピールしたりすることには
あまり気が進まない。かっこよくない。
・営業とかセールスみたいなことはやりたくない。
・マーケティングやブランディングも面倒。
要は、自分の人間性や魅力だけで、クライアントになることを希望する人が殺到するような、
みんなが行列をつくるような、そんなすごい経営者になりたい。
そんなかっこいい生き方をしたい。
そのためには人間力を高めるしかないという考えです。
私も自分の人間性や人間力を高めることを最優先していて、
そこに最も時間とお金を投資していますから、
そういう意味では全否定するわけではなく、私も似ているところがあります。
こういった経営者思考というのは珍しくありません。
しかし私はこういった経営者様の問題点としてこう考えました。
「人間性・人間力の具体的な要素をほとんど明確にしていない」
そして、その要素を考えていく中で次のような気づきに至りました。
この経営者様は今まで、現実から目をそむけ、現実的な課題を見ないようにしていたのかもしれない。
目の前の現実から目をそむけず、その現実に真正面から向き合っていく力、その力こそ人間性・人間力の大切な要素である、取り組んでこそ、人間性・人間力が高まっていくと思います。
この例えで出している経営者様のケースであれば、
・ビジネスを伸ばしたい。
・安定的な収入を稼ぎたい。
・このビジネスで今後も家族をしっかり養いたい。
・経済的な余裕を創り出していきたい。
そのために、
・勇気を出して、営業活動をする。
・自分のサービスを堂々とアピールする。
・必要に応じてマーケティング等を学ぶ。
そして、これらの活動に取り組む過程で生じる、様々な感情や葛藤に向き合いながら、
一歩一歩着実に、自分づくりと自己受容を進めていくこと。
これこそ、経営者様が自らの人間性・人間力を高めるうえでの、重要な課題だと私は考えます。
そして、この課題に取り組むことによって養われるのが、
「現実に働きかけ、現実を変えていく力」だと思います。
・現実の課題に泥臭く取り組む過程で、かっこ悪いと思っている自分をも受容することができます。
・自分の等身大の姿を直視し、認めることができるようになります。
・自己受容が進んで、ずいぶんたくましくなれると思います。
・自分に自信を持てるようにもなれます。
・今のそのままの自分でOKと思えるようになれます!!!
上記のような変化は間違いなく見込まれるでしょう。
以上、今回は、
専業主婦B子さんと経営者様のケースにて例えさせて頂き、人間力の重要な要素の一つである
「現実に働きかけ、現実を変えていく力」についてお話しさせて頂きました。
この力は、
「現実という大地に根を張る力」
「グラウンディング力(地に足をつける力)」
と呼ぶこともできます。
この力をしっかり高めて、現実にたくましく働きかけ、現実を変えていきましょう。
さあ!現実の自分を見つめ直してみましょう!
あなたの問題や欲は何ですか?
紙に書き出して、口にだして、向き合うところが第一歩です。
少しでも問題解決のお手伝いが出来れば私も幸いです!!!
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株式会社ビッグハンドマネジメント
杉本梨紗